緑肥を育て、
微生物に土へ戻してもらう。
羽のおと農園の土づくりは、緑肥を育てるところから始まります。 野菜を育てない時期にも畑を裸にせず、ライ麦や燕麦、クロタラリアなどを育て、刈り込み、微生物の力で分解し、次の野菜の元肥へつなげます。
畑の中で有機物を育て、
畑の中へ戻す。
土づくりというと、外から堆肥や肥料を入れることを思い浮かべる方も多いと思います。 羽のおと農園では、それだけに頼らず、畑の中で緑肥を育て、その植物の体を土へ戻すことを大切にしています。
緑肥は、土を覆い、根を張り、土の中に空気や有機物を残してくれます。 刈り込んだ緑肥は、微生物に分解され、次に育つ野菜の力になります。
「畑で育ったものを、また畑へ返す」。 この循環が、羽のおと農園の土づくりの中心です。
緑肥が畑でしてくれること。
土を覆う
何も植えない畑は、雨や日差しで土が傷みやすくなります。 緑肥は土を覆い、乾燥や流亡をやわらげます。
根を張る
緑肥の根は土の中へ伸び、土をほぐしたり、すき間を作ったりします。 硬くなった土を育て直す助けになります。
次の野菜の元肥になる
刈り込んだ緑肥は、微生物に分解され、次に育つ野菜の養分になります。 植物の体を、また植物へつなぐ土づくりです。
羽のおと農園で使う緑肥。
作物や季節、畑の状態に合わせて、いろいろな緑肥を使い分けます。
ライ麦
根を深く張り、土をしっかり使ってくれる緑肥です。 冬から春の土づくりに活躍します。
燕麦
土を覆い、根を張り、後作の準備にも使いやすい緑肥です。 畑を休ませる時期にも役立ちます。
クロタラリア
夏の緑肥として使いやすく、根を張り、有機物を作ってくれます。 輪作の中でも大切な緑肥です。
ヘアリーベッチ
マメ科の緑肥として、土を覆いながら地力づくりに使います。 春の土づくりにもつながります。
シロツメグサ
圃場まわりや通路にも使います。 花の時期にはミツバチを呼び、畑の景観も豊かにしてくれます。
カモミール
畑のまわりの景観や生きものを意識した植物として活かします。 香りのある畑づくりにもつながります。
刈り草
畑で出た草も、状態を見ながら土へ戻します。 草をすべて敵にせず、土を守る素材として活かします。
収穫後の残さ
病気などに注意しながら、作物の残さも土づくりに活かします。 畑の中で循環を作る考え方です。
緑肥から野菜へつながる流れ。
緑肥は、育てて終わりではありません。刈り込み、分解され、次の野菜へつながっていきます。
緑肥を播く
季節や畑の状態に合わせて、ライ麦、燕麦、クロタラリア、ヘアリーベッチなどを播きます。 野菜を育てない時期も、畑を生きた状態にしておきます。
緑肥を育てる
緑肥が土を覆い、根を張り、有機物を作ります。 地上部だけでなく、土の中の根も大切な土づくりの材料です。
刈り込み、土へ戻す
野菜を植える時期に合わせて、緑肥を刈り込み、土へ戻します。 必要に応じて米ぬかや納豆菌ぼかしも使い、分解を助けます。
微生物が分解する
土の中の微生物が、緑肥や有機物を少しずつ分解します。 目には見えにくい働きですが、土づくりの大切な中心です。
次の野菜を育てる
分解された有機物を、次の野菜の元肥として活かします。 緑肥から野菜へ、畑の中で命がつながります。
土づくりの主役は、
目に見えない微生物。
緑肥を刈って土に戻しても、それだけで野菜の力になるわけではありません。 緑肥や草を分解し、土の中で形を変えてくれる微生物の働きが必要です。
羽のおと農園では、微生物が働きやすいように、土を乾かしすぎない、畑を裸にしすぎない、有機物を戻す、ということを大切にしています。
米ぬかと納豆で作る納豆菌ぼかしも、こうした微生物の力を借りるための資材です。
畑で大切にしていること。
何もない畑にしすぎない。
雨、風、強い日差しにさらされると、土は傷みやすくなります。 緑肥や草で土を覆うことで、畑を守ることができます。
土を覆う植物は、野菜を育てる前の準備でもあり、生きものの居場所にもなります。
植物の根に働いてもらう。
緑肥の根は、土の中へ伸び、細かなすき間を作ります。 機械で耕すだけではなく、植物の根にも土づくりを手伝ってもらいます。
硬くなった土や、水はけが気になる場所でも、根の働きは大切です。
微生物が働きやすくする。
緑肥を土へ戻すとき、米ぬかや納豆菌ぼかしを使うことで、分解を助けることがあります。
大切なのは、資材を入れることそのものではなく、土の中の分解が進みやすい環境を作ることです。
野菜と緑肥を順番に育てる。
同じ場所で同じ野菜を続けるのではなく、野菜のあとに緑肥を入れたり、畑を休ませたりします。
輪作と緑肥を組み合わせることで、病気や虫の偏りを減らし、畑を長く使える状態に近づけます。
この土で、野菜を育てています。
緑肥と微生物で育てた土は、羽のおと農園の野菜づくり全体につながっています。
とうもろこし・落花生
畑で大きく育つ作物は、根を張る土が大切です。 緑肥で土を育てながら、次の作物へつなげます。
スイカ・トマト・なす・ピーマン
夏野菜も、土の力が育ち方に大きく関わります。 緑肥のあとに野菜を育てることで、畑の循環を活かします。
じゃがいも・さといも・根もの
土の中で育つ野菜は、土づくりの影響を受けやすい作物です。 緑肥と微生物の働きを大切にしています。
土づくりは、すぐに完成しない。
毎年の積み重ね
緑肥を一度入れれば終わりではありません。 作物、草、土、微生物の様子を見ながら、毎年積み重ねていきます。
畑ごとに変える
乾きやすい畑、湿りやすい畑、硬くなりやすい畑。 畑の性格に合わせて、緑肥や管理を変えます。
野菜だけでなく土を見る
収穫量だけでなく、土のやわらかさ、水はけ、草の生え方、生きものの様子も見ながら判断します。
緑肥の種類や使い方は、畑の状態・季節・次に育てる作物によって変わります。実際の栽培では、その年の天候や生育状況を見ながら調整しています。
緑肥と微生物で、次の野菜へつなぐ。
羽のおと農園では、緑肥を育て、微生物の力で土へ戻し、次の野菜の元肥へつなげています。 この土づくりで育った季節の野菜を、ぜひご家庭でお楽しみください。